周南市西部道の駅

―パラソル ―
周南市西部道の駅は、穏やかな里山の風景と歴史的な背景をもつ場に立地する。地域全体を結ぶ中核的な機能を果たす可能性をもつ本施設は、単体としての施設の枠を超えて、多くの人々に親しまれる「地域を活性化する施設」とすることを目標とした。

「白く輝くパラソルの連なり」を建築デザインの基本としている。いくつかの大きさのパラソル(傘)形状を連ねて群として施設全体を計画する。夜市川に沿ってひろがるパラソルの連なりの下に風景に向かって開かれた諸施設と半外部空間が配置される。飲食、販売等の諸施設は曲面をもった、やさしさのある形状として内部空間、半外部空間を豊かにつくり出す。明るい光を落とすパラソルの下の半外部空間は連続した廻廊広場として、朝市、バザール、コンサート、パフォーマンス、野外広場等の諸活動の場となる。ランドスケープは周辺の田んぼの稲穂が風になびくときの風紋をモチーフとした芝生と、芝生を縫うように四季の花畑、農の花畑で構成される。「白く輝くパラソルの連なり」の建築群とこれらの芝生のジュータンのテラスが連続し、周辺部の農の風景と調和してゆく。施設のパラソルにおおわれた半外部空間と共に、訪れる人々を触発し、多様な活動の舞台となる。風景に溶け合い、風景に新たなリズムを与え、風景を引き立たせる建築となる。

Syunan City Western Roadside Station (competition proposal)
– Creative Space for Art and Citizen –
Type
Roadside Station
Location
Syunan, Yamaguchi, Japan
Competition Organizer
City of Syunan
Status
2010 invited competition
Total Floor Area
2,000sqm
Structure
Steel , 1 Story
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
Tonichi Engineering Consultants Inc.
Collaborators
Van Structural Design (structure)
WIN Landscape Planning & Design (landscape)
Copyright (C) 2010 Noriaki Okabe Architecture Network All Rights Reserved.