市原市水と彫刻の丘リノベーション

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― アート空間を覆う一枚の木の葉 ―
既存建物は同心円状のプランと上下階の連続というユニークな空間構成を持つ一方、屋上や外部空間が複雑に入り組んでおり、設備のランニングコストや防水等の維持管理の負担が今後も続くと予想された。それに対し、リノベーションにより、シェルターで全体を覆うことで、その負の特質は取り去ることができ、さらに空間構成はさらに充実した回遊空間と、展示空間の質を獲得でき規模も倍化する。高断熱かつ軽量なシェルターの構造と、大きくなった空間を効率よく制御する空調システムを検討し、ほぼ既存と同規模の美術館新築予算に相当する予算内で実現する可能性を追求した。
既存建物の特色を生かし,今後永く、市原市におけるアートプログラムの中心施設となり得るために,木の葉状の平面型を持った 大きな屋根で既存建物を覆う。リノベーションの持つ豊かさを生かした新たな展示空間を作り上げる。簡潔な木の葉形状の屋根と平面で美術館を包み込むことにより、空間ボリュームの増加にも関わらず外表面積は既存に比べ減じられ、外部負荷が低減される。高断熱の屋根・壁を建設することと新たなバッファー空間により、既存建物の空調負荷を大幅に削減でき増床によるランニングコストを抑えることができる。新たなスペースの構成は、環境制御と省エネを兼ね備えた、適切な設備システムの導入が可能となる。北側全面に広がる庇とテラスは芝生広場と一体となり、アートイベントや休息の場となる。芝生広場から西側地階に続くスロープはには展示テラスを配し、湖まで続く親水空間として特色付けた。
Ichihara Hill of Water and Sculpture (open competition proposal)
– Leaf Roof Shelter –
Type
Renovation of the museum
Location
Ichihara, Chiba, Japan
Competition Organizer
Ichihara City
Status
2010 open competition
Total Floor Area
3,590sqm
Structure
Steel & Reinforced Concrete, 1 Basement + 2 Stories
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
Collaborators
Arup Japan (structure, building service)
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