香港出入境施設

― スレッシュホールド・ゲート ―
巨大な人工島の空港島と対になるもう一つの人工島はその存在自体がユニークで香港を象徴するものである。島の全体計画に出入境機能を明確に表現し、空港島の全体計画と呼応するデザインコンセプトを提案した。島を横断する一本の軸線を設定し、この軸線を香港の「スレッシュホールド・ゲート」と位置づけた。スレッシュホールド・ゲートの軸線を構成するのはPCB内における出入国審査カウンターラインとキオスク群をリンクする歩道橋のメイン動線とした。スレッシュホールド・ゲートを上空からも地上の車両や歩行者からも昼夜を問わずはっきりと認識できるデザインとして計画し、島全体計画の前提であるほぼ正方形の人工島形状、アクセスルートを基本フレームとした上でスレッシュホールド・ゲートの軸線を中心として諸施設を配置した。植栽は空港機能に配慮した植生を選択しつつ、可能な限り島全面に配し、ヒートアイランド化を最大限抑え、エコロジカルでサスティナブルな環境をつくりあげた。植栽のパターンはリニアベルトの並列が明快なレイアウトとしスレッシュホールド・ゲートの軸線と直交させる。リニアベルトの農耕的な表現のランドスケープが硬質な表現のスレッシュホールド・ゲートの軸線ををひきたたせる。
Hong Kong Boundary Crossing Facilities (international open competition proposal)
– a Threshold Gate –
Type
Boundary Crossing Facilities
Location
Hong Kong
Competition Organizer
Government of the Hong Kong Special Administrative Region
Status
2010 open international competition
final 22 per 92 submissions
Total Floor Area
111,500sqm
Structure
Steel & Reinforced Concrete
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
Collaborators
Arup Japan (structure, building service)
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