チェコ国立図書館

― 都市を読む ―
国立図書館のデザインにはプラハという美しい歴史都市に新しいシンボルとして登場する事を求められた。私たちはこの計画のプログラムの中から2つの重要な視点を抽出した。1つは図書(本)の持つ物質性(物質的存在性)をvisibleなものとしてpublicに認知してもらう仕組みをつくりあげること。もう一つはプラハという都市の質を強く再認識することである。プラハは細やかな地形の変化をたくみに利用してつくりあげられ、積み重ねられた美しい織物の様な都市である。プラハはその1000年以上にわたる歴史において継続して細やかな豊かさがつくりあげてきた。与えられた敷地は、プラハの歴史的都市とこれから大きく発展していく地区との境界領域にある。建築提案の中にこの建築を1つの装置としてプラハという都市を人々がより確かに認識し、読みとることが可能となる工夫をしたいと考えた。図書館のシステムを通して過去からの知の世界、情報という現代の知のあり方に人々が触れるとともにプラハという都市を読み、認識することで現代の知と人間社会、そして、その都市空間を明確に意識する場としてこの図書館は成立させたいと考えた。
National Library of the Czech Republic
– Read the City –
Type
Library
Location
Prague, Czech Republic
Competition Organizer
National Library of the Czech Republic
Status
2007 international open completion
Total Floor Area
50,000sqm
Structure
Steel-framed reinforced concrete & Steel
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
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