バングラデシュ大使館

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― 東京の中心にベンガルの小宇宙を創る ―

新たなバングラデシュ大使館の計画地は東京都心の閑静な敷地ではあるが、3方を集合住宅、事務所に囲まれ,前面道路のみに開放されている。バングラデシュ大使館としてのアイデンティティーを外に表現することと、内に、セキュリティー、プライバシーの高い大使館活動のための空間、大使の生活空間を両立させることが求められた。

プロジェクトのテーマは<東京の中心にベンガルの小宇宙を創る>である。きっぱりとした輝きのあるファサードとシンプルな三層構成の大使館空間の核として中庭をもつ構成とした。中庭は、大使館のアクセスゾーンであるとともに多目的スペースとひとつながりになり、大使館活動の中心となる。空を写しこむ噴水のある井戸や屋上へと続く緑の連なりは東京でありながらベンガルを意識できる空間を実現する。一方、大使のプライベートガーデンでありレセプションエリアでもある屋上庭園は、月、空気、太陽といった普遍性のある物へと連なる空間である。前面道路に面する前庭はベンガルの地面を象徴する赤土色で舗装される。そこから同仕上げで立ち上がる建物の壁とともに大使館の領域を際立たせ、都市と対峙する。

Bangladesh Embassy Complex in Tokyo (competition proposal)
– A fragment of the Bangladeshi earth in the heart of Tokyo –
Type
Embassy, Residence
Location
Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
Competition Organizer
People’s Republic of Bangladesh
Status
2010 invited competition
Total Floor Area
1,780sqm
Structure
Steel & Reinforced Concrete, 1 Basement + 3 Stories + PHF
Design
Noriaki Okabe Architecture Network
NTT Facilities, Inc.
Collaborators
WIN Landscape Planning & Design (landscape)
Mubassher Hussain (adviser & architect)
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